階層型ではなくネットワーク構造

ノートは階層型(要はフォルダ)で整理するのではなく、ノート間のつながりによるネットワーク構造になることを重視している。

この考えは主にZettelkastenと呼ばれるNiklas Luhmannというドイツの社会学者のアナログのノート管理術に基づいているが、Zettelkastenに影響された考え方・ツールは多く、それらの影響も受けている。

新たなアイデアの発見

ネットワーク構造における利点だが、個人の理解としてはネットワーク構造そのものよりも「ネットワーク構造をつくる過程による発見」が重要だと理解している。

すでに色々なノートがある中に新規のノートを追加しようとする。その時に「このノートは既存のノートとどういう関連があるだろう」と考え、必要に応じてリンクを貼るが「どういう関連があるだろう」という意識のもとにノートを眺めることで予期せぬノートとの繋がりを見出すことができたり、自身の考えが整理されたりする。

また複数のノートを見比べていく中であるパターンを見出し、より応用の効くアイデアを見つけることもできるだろう( 同じ抽象レベルのものを組み合せ、より抽象的な知識を生む)

自由が効く

階層型で管理した場合、時にはあるノートがどの階層に置くべきか迷うこともあるだろう。例えば「Ruby」と「テスト駆動開発」というフォルダがあったときに「Rubyでテスト駆動開発するときの注意点」はどちらのフォルダに置くのが適切だろうか?

仮にネットワーク構造の場合「Ruby」というノートと「テスト駆動開発」というノートの両方から「Rubyでテスト駆動開発するときの注意点」にリンクを貼ればよい。