お隣から電子ドラムの振動について苦情が来てしまったので対策を試みた。苦情の内容からパッドなどを叩いたときの音ではなく、パッドやバスドラを叩いたときに発生する振動(特に足のペダルを踏んだときの振動)が伝わってると思われるので主に振動の対策をする。

電子ドラムを2階から1階に移す

うちは2階建のテラスハウスで電子ドラムも2階に置いていたが、2階の方が床が薄いためおそらく振動が伝わりやすい。防音・防振について調べても2階の方が対策がむずかしいという話をよく見かけたので、1階にスペースを作り持っていくことにした。

ディスクふにゃふにゃシステム

防振対策については電子ドラム界隈だと有名なディスクふにゃふにゃシステムを構築することにした。厳密にはバランスディスクではなく、ゲルダンパーを使ったのでディスクふにゃふにゃシステムではないが、基本的な考えは一緒である。

バランスディスクではなくゲルダンパーを使った理由は、バランスディスクは結構揺れが発生すると見かけたし想像も難くなかったので、もう少し安定しそうなゲルダンパーにした。防振的にもおそらく十分だと思われる。

最終的に防振のためにつくったものは以下の通り。

  • 一番下に防振のジョイントマット(確かΔLL-4のもの)
  • その上にゲルダンパー(黒の50mm x 50mm)を13個(写真は9個だがこのあと4個足している)
    • 1個あたりの適正荷重が10kg未満なので130kgまで大丈夫な計算
    • ドラムについてはある程度均等に荷重がかかるから恐らく問題ない
    • 自分自身(椅子)は台の外の想定なので計算に含めなくてよいが、時々台の上に乗ることもある
      • 端の方に立ったりしたときに一部のゲルダンパーに荷重が強くかかるのがちょっと心配だが、一時的なので大丈夫だろうと判断した
    • ゲルダンパーがジョイントマットのように少し柔らかいものの上に置くのと床に直置きのどちらがいいかは不明
  • ゲルダンパーの上にF☆☆☆☆の板を奥行91cm、幅140cmのものを乗せる
    • コーナンで奥行91cm、幅182cmのものを購入し、カットしてもらった
  • 最後にドラム用のカーペットを敷く

また、防振台以外にも以下の対策を行なった

  • 電子ドラムをアップデートし、スネア・タム類をすべてメッシュヘッドに変更
    • ゴムのパッドは音も結構でかいが、振動がそれなりに発生する
  • バスドラのキックペダルのビーターを通常のものからスポンジビーターへ
    • やや感触が気持ちわるいが、かなり静かになった
  • キックペダルやハイハットペダルの下にIso-Baseを置く
    • ちなみにキックペダルの下には元々持っていたNE-10も置いている
    • NE-10はフローリングの上に直置きだとほぼ効果がない印象。Iso-Baseの方が振動を軽減するが、こちらもフローリングの上に直置きはやや厳しい

これらの対策によりかなり床から伝わる振動を減らすことができた。室内にパッドを叩く音はそれなりに響いているが、これらの音は恐らく隣りには届いてないと思うのでこれである程度安心して家で電子ドラムを叩く環境を用意できた。

意外とお金がかかっており、特に値段が高めだったのはゲルダンパーとIso-Base。もっとコストを抑えるならオリジナルのディスクふにゃふにゃシステムと同じようにバランスディスクを使うのがよいと思う。

一応いくつか改善したい点はあって軽くメモをしておくと以下の通り。

  • ドラムマットがかなり薄くあまり意味がないので一番上もジョイントマットでよかったかもしれない
  • やや揺れるので、防振が問題ないならゲルダンパーはもう少し固いものでよかったかもしれない