限りなく具象的な知識は応用が効かない。得た知識は自分の中でうまく昇華・抽象化し、体系的な知識にしていくことでよりうまく扱えるようになる。

抽象度を上げるためには、同じ抽象レベルを組み合わせる必要がある。

思考の整理学という本では、このことを「思考の質的変化」として述べられている。

もっとも具体的、即物的な思考、知識は第一次的である。その同種を集め、整理し、相互に関連づけると、第二次的な思考、知識が生まれる。これをさらに同種のものの間で昇華させると、第三次的情報ができるようになる。

どの様に知識を組み合わせるかだが、自身の考えや思考を記録したメモやノート群同士を関連づける手段が有効ではないかと考えている。

まず、何らかのノートを書いたときに「この内容は他のどこかと関連していないだろうか」ということを考える。その行為を通して、新しい考えに至ることがある。また共通のパターンを見出すことでより抽象度の高いノートを生み出すことができるだろう。