外国語学習の科学

新書なのでサクッと読めた。おもしろかったので簡単に紹介する。

このような背景から、「外国語学習」という現象そのものを対象とした学問分野が1960年代ごろから発達してきました。これが、「第二言語習得(Second Language Acquisition = SLA)」という新たな研究分野です。

書名にある第二言語とは、上記の引用の通り比較的新しい学問で、主に「第二言語習得メカニズムの解明」と「どのような習得方法が効果的か」という問題を扱うとのこと。

ちなみに第二言語 = 英語というわけではなく、母国語を第一言語として、それ以外の言語については全て第二言語として扱うらしい。日本語話者が英語を習って、次にロシア語を習った場合でも、ロシア語は第二言語と呼ばれる。

そもそも僕がこの本を手にとったきっかけは「いい加減、科学的に正しい英語学習法が確立されてていいんじゃないの?」という疑問なので、この本はそういう疑問に対して丁度よさそうだったため。

結論から書くと、現状「正しい英語学習法」というのは確立されていないらしい。とは言え、今までの研究でわかってきたことをベースに、ある程度の方向性は見えてきているようで、この本に目を通しておけば少なくとも巷の「うさんくさい英語学習法」に騙されることはなくなりそうではある。

何にせよ、英語学習者、英語を教える側、子を持つ親(子供の言語学習についても触れられているため)など英語に関わる人は読んでおいて損はない本であるのは間違いない。もちろん「第二言語習得」という研究に興味がある人もその取っ掛かりとしてはいい本だと思う。

ちなみに英語を学習するための効率的な方法を知りたいという人は6章の「効果的な外国語学習法」だけ読んでおけば十分かとも思うが、そんなに量の多い本でもないし、残りの章も読むことをおすすめする。読み易いし、内容もおもしろいので、ちょっとした読み物気分で読めばいいと思う。