アジャイルな見積りと計画づくり

献本して頂いたにも関わらず、書評が大部遅くなってしまいました。角谷さん、ごめんなさい。

アジャイルな見積りと計画づくり ~価値あるソフトウェアを育てる概念と技法~
アジャイルな見積りと計画づくり ~価値あるソフトウェアを育てる概念と技法~安井 力 角谷 信太郎

毎日コミュニケーションズ 2009-01-29
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さすがに全てのアジャイル本に目を通しているわけではないけれど、最近までに出版されているアジャイル本の中でも断トツの重要度な本だと思う。これを読まずしてアジャイルとか言っちゃダメだ。

まず、出版から3年が経過した現在、本書の原著は北英圏のアジャイルソフトウェア開発コミュニティで「必読の一冊」という評価を確立していることです。

すでに北英圏から3年遅れっていうところも衝撃だけど、それよりも日本に持ってきてくれてありがとう!という感謝の念が強い。安井さん、角谷さん、本当にありがとうございます。

この本は23章のケーススタディがよくできている。個人的にこう言ったケーススタディが好きなので、まず最初にここから読んだ。それだけで十分にこの本が素晴しいことがわかったし、冒頭から読み始めた時もケーススタディが具体例としてイメージできたので理解しやすかった。

ケーススタディもそうだが、この本は非常に例え話が豊富だ。この本を初めて読んだときは、ストーリーポイントをはじめ見知らぬ概念が多かった。それらの理解を助けるのに、例え話は非常に効果的だった。

このボリュームの内容をここで全部書くことは厳しそうだが、1つ思ったのは「正直」の重要さだった。正確な見積もりができないことを認める。顧客やプロダクトオーナー(もちろん他のメンバーも)に細かく報告する。これらは全て「正直」にならないといけない。この「アジャイルな見積りと計画づくり」も非常に正直な本だった。

先日、うちの会社でストーリーボイントとベロシティの説明とプランニングポーカーを数人で実施してみた。好評で、「じゃあどう導入していこうか」という話にはなりつつある。問題なのはうちは少人数で小さい案件を回すことが多いので、例えば仮に僕がメンター的な役割をしようにも、僕がAという案件をやっていて、ほかの人がCだったりBだったりすると中々面倒を見れない。そのあたりを今どう解消しようか考えている。

個人的に、この本は手元に置いておきたいのがだ、会社のメンバー全員にも読んで欲しいと思っている。できれば全員に買って欲しいのだが(本の売上げ的にも)、なかなかそうはいかなそうなので、献本してもらった本を会社に置いて、もう1冊新しいものを自分で買おうかと思っている。

あと、この本はアジャイル入門本ではないので、この本と一緒に「Head Firstソフトウェア開発」と「アート・オブ・アジャイルデベロップメント」も読んでおけばいいんじゃなかろうか。まぁ僕はまだどっちも読み途中ですけどね・・・

最後にもう一度言います。この本を読まずしてアジャイルとか言っちゃダメ!絶対!

Head Firstソフトウェア開発 ―頭とからだで覚えるソフトウェア開発の基本
Head Firstソフトウェア開発 ―頭とからだで覚えるソフトウェア開発の基本木下 哲也 (監訳) 有限会社 福龍興業

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アート・オブ・アジャイル デベロップメント ―組織を成功に導くエクストリームプログラミング木下 史彦(監訳) 平鍋 健児(監訳) 笹井 崇司

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